専門治療(禁煙外来)

専門治療禁煙外来

禁煙外来

タバコは有害だとわかっていながら、あなたが喫煙を続けてきたのはなぜでしょうか。

“タバコは手放せます”

喫煙をしてニコチンが脳にたどりつくと、気持ちを落ち着かせたり、満足感を与えるドパミンという物質が出ます。
しかしその効果は約30分ほどです。すぐに効き目がきれてしまうので、次が欲しくなります。きりがありません。
最初はリラックスの為に、ストレスに上手に対処する為に、用いてきた方法でしたが、いつのまにかニコチンが入っていないだけで余計にイライラを感じたり、ストレスが増大するようになります。
ニコチンが入って、ようやくフラットでいられるようになります。

ニコチン依存症という脳の病気の状態です。趣味や楽しみ、達成感のあること。本当はニコチンという薬物なしでも、あなたの脳は自らドパミンを出す力がありました。
しかし今はニコチンによってつくりだされた苦痛を緩和することで精いっぱいで、もともとのあなたの力が発揮されなくなっています。

ニコチンを手放すことを
想像してみましょう。

  • 脳卒中や心疾患、慢性的な肺疾患、など様々な生活習慣病、肺癌をはじめ多くの癌のリスクがさがるでしょう。
  • 認知症のリスクがさがるでしょう。
  • より眠れるようになるでしょう。
  • 感染症の発症・重症化リスクがさがるでしょう。
  • タバコ代や喫煙関連疾患の医療費の分、お金がたまるでしょう。
  • 肌艶がよくなり、顔色がよくなるでしょう。
  • 呼吸が楽になり、息切れしなくなるでしょう。
  • 周囲の受動喫煙のリスクがさがるでしょう。
  • もう喫煙場所を求めてさまよわなくなるでしょう。
  • アルコール使用障害の方の断酒の成功率が高まるでしょう。
  • より滋味深い、楽しみやリラックスを、より長く味わえるようになるでしょう。

もう、ニコチンを手放しても、
大丈夫です。

禁煙時の離脱症状には薬物療法が有効です。
喫煙習慣からの脱却には認知行動療法等が有効です。
何より“ニコチンを手放してみたい”というあなたの気持ちが、まずは重要なのです。

ニコチン依存症治療:禁煙プログラム

以下の方には健康保険が治療に適応されます。

  • 初回か、前回の初診日から1年間が経過している
  • 禁煙に取り組みたい気持ちがあり、文書で同意できる
  • ニコチン依存症と診断される

受診は初診、2週後、4週後、8週後、12週後の全部で5回1クールです。

薬物療法

チャンピックスという禁煙補助薬が現在出荷停止中で、供給再開の目途がたたない状況です。
合わせてニコチンパッチも流通が不安定で、当院では現在禁煙補助薬の処方を行うことができておりません。

禁煙治療に健康保険が適応されるのは1年間に1度であるため、禁煙の離脱症状が心配な方は、今後の禁煙補助薬の供給再開を待つということも選択肢のひとつです。

薬物療法を希望されず、禁煙開始の3か月間、定期的な受診でタバコを手放すコツを一緒に学びながら、まずは禁煙にチャレンジしてみたい方は、どうぞご相談ください。