短期入院プログラム
入院案内短期入院プログラム
重要な治療初期を、安心の入院環境でスタートしませんか。
短期入院プログラムについて
様々な理由でこころと体が疲弊し、精神科での治療を考えている方々を対象に、短期間の入院プログラムをご用意しています。
外来通院でも治療を始めることができますが、外来通院では、病院で相談できるのは多くとも1週間に1回程度です。自宅での生活を維持するため、どんなに疲弊していたとしても、普段の食事の準備など、しなくてはならないことが多くあります。普段の生活から離れて安心の入院環境に身を置くことで、重要な治療初期を、治療に専念するスタートとすることを目的としたプログラムです。
対象となる方
一例として、以下のような症状の方を対象としています。
- こころや体が疲れ切っている、体がだるい
- 気分が沈む、やる気が出ない、落ち込む
- よく眠れない
- 食欲がない
精神的な症状は様々なものがあり、上記はあくまで一例です。その他にも、本プログラムの対象となる場合があります。詳細は当院までお問い合わせください。
※2週間はあくまでも目安の期間であり、症状によっては入院期間が異なることがございます。
※症状に応じて、入院の対象外とさせていただく場合もございます。
外来治療との比較
入院治療では、毎日医師もしくは看護師が状態を評価し、治療の微調整を行います。
こころが疲弊している時は、様々な考えが頭に浮かんでは消えて行きます。「薬の効果が実感できない」 「薬の副作用が出ているかもしれない」 「とにかく誰かに話を聞いてほしい」「今後どうなっていくのか不安」 「今後のことを相談したい」 こういった不安や心配、要望に対して、入院治療ならば外来治療よりも早く、多くの時間で医師や看護師が対応いたします。
多くの場合、治療にはこころと体の休養が必要です。
しかし、こころと体が疲弊した状態で日々の生活を成立させ、お薬の内服を適切に自己管理し、通院のたびに身支度して病院まで外出することは、予想以上の困難があります。「休養」というのは、人々が考えている以上に難しいものなのです。
入院では、栄養に配慮されたお食事を当院がご用意いたします。身の回りのこともスタッフがお世話やお手伝いいたします。身支度して外出する必要はありません。
プログラム内容
入院時の面談で症状について詳しくお聞きし、それぞれの方に合わせたプログラムを提案させていただきます。
主なプログラム
生活リズムの構築・修正
- 作業療法・・・体力測定、エクササイズ、ウォーキング、エアロバイク
- 身体機能検査・・・血液検査、心電図、胸部レントゲン、脳波、頭部CT
- 心理検査・・・公認心理師によるカウンセリング、社会生活技能訓練、認知行動療法
- 栄養指導・・・(間食の摂り方、栄養バランス指導、睡眠と食事について)
- 服薬指導・・・薬剤師による服薬指導(効果、副作用、服薬時の注意点など)
休息と食事中心の療養
- 作業療法・・・アロマテラピー、ヨガ、フィットネス、お菓子作り、手工芸
- 生活におけること・・・食事、入浴、洗濯
退院の際には、検査結果や治療内容、入院中の変化に関するレポートをお渡しします。
本プログラムは、あくまで2週間の短期プログラムです。多くの場合は、退院後も外来での継続した治療が必要です。退院後の治療方針については、退院時までに主治医がご提案いたします。
料金
保険診療として、通常の入院料金が発生します。特別な追加料金はございません。
70歳未満の自己負担限度額
入院基本料:127,950円、食事療養費:20,580円、合計:146,600円
70歳以上の自己負担限度額
入院基本料: 57,600円、食事療養費:20,580円、合計: 78,180円
※但し、所得区分によっては限度額に応じて異なる場合がございます。
お問い合わせございましたら、お電話にてご相談ください。
個室を使用される場合は、別途個室料を頂戴しております。料金の詳細はこちらのページをご覧ください。
お申込み
本プログラムをご希望の方は、当院までご連絡ください。
まずは、地域医療連携課のスタッフが対応させていただきます。
当院通院中の患者様で本プログラムをご希望の場合は、主治医までお申し出ください。
注意点
- 持ち込み可能物品など、入院中の生活における注意点は、原則として通常の入院に準ずることとしております。詳細は以下のページをご参照ください。
- 入院中の外出外泊に制限はありませんが、都度書面での申請が必要となります。短期入院プログラムのため、外出外泊については主治医とよく話し合った上での決定を推奨しております。
- 携帯電話、その他の電子機器類(ノートPC、ゲーム機、音楽プレイヤー等)の持ち込みは可能ですが、消灯中(22時以降)は看護師預かりとさせていただいております。夜間の睡眠に専念することも治療上重要のため、ご理解いただくようお願いいたします。
- 携帯電話等で音や音楽を出すことは禁止させていただいております。音楽や動画を視聴の際はイヤホンをご準備ください。
- プログラム途中での退院も可能です。ご希望の際は主治医までお申し出ください。